こんにちは! 〈海猫ふれんず〉の小田桐です。
今年もやってきましたよ、『KANEIRI 文具博』!

恒例の「ここだよ〜!」

主催である青森県八戸市の〈金入〉は、創業以来、良質な最新の商品情報を取引先へ提供するために『カネイリフェア』を開催してきました。近年では、ビジネスマンだけではなく、家族連れにも楽しんでもらえるイベントとするために『仕事とぶんぐ博 カネイリフェア』として開催しており、2019年にはフェア開催55年を迎えました。

昨年は4年ぶりに、〈イオンモール下田店〉にて、新たな『KANEIRI文具博』としてリニューアル開催! 全21社の文具メーカーが出店し、大賑わいでした。(文具を探す旅に出かけよう。『KANEIRI文具博』体験レポート!

そんな同イベントが今年も帰ってきました! しかも、去年よりもバージョンアップしているんだとか!?

いったいどんなイベントになっちまったんだ〜〜!? 体験レポートとともに、バージョンアップしていたポイントを紹介していきます。

バージョンアップ その1。
1会場から4会場に!?
スタンプラリーでモールごと楽しめた!

〈イオンモール下田店〉で開催した『KANEIRI文具博』。昨年は、1階の西コートの1会場のみでの開催でしたが、今年は西コート以外に3会場追加され、合計4会場での開催になりました。

西コートでは昨年同様、20社以上の文具メーカーが出店しているお買い物ブースに。
追加されたのは、〈3COINS+plus〉前広場、〈カネイリ 下田店〉前広場、〈無印良品 イオンモール下田〉前広場。

追加された3会場は、多種多様な経験ができるワークショップブースになっていました。
西コートもそれなりの広さのある場所なのに、それだけでは飽き足らず(?)、〈イオンモール下田店〉全体を巻き込むなんて、なんてBIGなイベントになっちまったんだ! すっげぇぞ!!

しかしながら、ものぐさの私はこう思うわけです。

本当に欲しいものがあれば、そこまで足を運ぶことはあるかもしれませんが、ふらりと向かうにはいささか距離がある各会場……。ちょっと行くの、面倒じゃないですか?

そこで、ご覧いただきたいのはこのチラシ!

おわかりいただけるだろうか……。チラシ内に4箇所、スタンプが押せるようになっていることに!

ペンを持っている男の子とともに両手をあげる猫、黒猫が持っているインク、インクが溢れている瓶、そして右下の女の子の髪留めがわりになっているクリップ。

各会場には、4つのうちのどれかのスタンプが置いてあり、回遊することでスタンプラリーができる仕組みになっていました。

スタンプ大好き少女の小田桐。スタンプ集めのために、各会場へ足を運ぶことに!

下書きに合わせて押すのが意外と難しかったです。

以前、玉樹真一郎さんの取材をした際、「人は、足りていないところを埋めたくなる」と学びました。まさしく、スタンプが押されていない場所を埋めたくなるチラシのデザインです! (人生のコンセプトは「走馬灯をつくる」こと/〈わかる事務所〉代表 玉樹真一郎インタビュー(前編)

スタンプ大好き!

4箇所すべてのスタンプがそろうと願いが叶う……わけではありませんが、青森県内の〈カネイリ〉3店舗(下田店・番町店・弘前店)で使用できる20%オフクーポンとオリジナルステッカーをもらえました!

クーポンのデザインもかわいい。

実際に〈イオンモール下田店〉を歩いていると、『KANEIRI文具博』のチラシを持っている方がちらほら。イベント自体が魅力的なのはもちろんですが、会場が増えても各会場で盛り上がりを見せていたのは、スタンプラリーの力もあったのかもしれません。

バージョンアップ その2。
ワークショップが8種類以上に!

〈WOODPEPE〉の「シーリングスタンプ体験」会場。

増えた3会場はすべてワークショップ会場になっていたため、体験できるワークショップは全部で8種類以上!

去年に引き続き、〈WOODPEPE〉のシーリングスタンプ体験や〈カモ井加工紙〉のマスキングテープを使用したオリジナルノートづくりができるほか、新たなワークショップが5つ以上も増えました。私もいくつか体験してみました!

オリジナルKITTA缶バッジを作ろう!|キングジム

まず初めに体験したのは〈キングジム〉が運営する文房具ブランド〈HITOTOKI〉が販売しているマスキングテープ「KITTA」を使用して、缶バッジをつくるワークショップ。1回330円。

「KITTA」のコンセプトは「ちいさく持てるマスキングテープ」。付箋のような形をしたマスキングテープは、いちいちハサミや手で切る必要がないため、非常に使いやすく、持ち運びにも便利そうだと感じました。

数ある「KITTA」のテープから、何種類か選んで、専用の台紙に貼っていきます。

猫大好き芸人の筆者。伸びている黒猫をメインにペタペタ。一輪の花のマスキングテープもかわいかったので、お花で遊ぶ猫をイメージして作成しました。マスキングテープですから、貼り直しも簡単で、何度もやり直すこともできました。

デザインが完成したら、スタッフさんのもとへ持っていき、専用の機械で缶バッジにしてもらいます。

どんなバッジになるのかドキドキ……!

できた! かわいい〜〜〜!
さっそく自分のカバンに取り付けてみました。いかがでしょうか?

ガラスペン体験会|ニーナ

2階〈カネイリ 下田店〉前広場では、〈ニーナ〉による「ガラスペン体験会」が行われていました。
〈ニーナ〉とは2015年に設立された生活雑貨の製造や販売、営業代行などをおこなう会社で、ガラスペンやインクの販売にも力を入れています。

実在する曲のイメージに合わせたインクなども製造! 米津玄師の「灰色と青」やスピッツの「空も飛べるはず」など、知っている曲のインクがあり、嬉しくなってしまいました。

ときに、ガラスペンと聞くと、美しさと繊細さが人気で、最近流行っていて気になってはいるけど、なかなか手を出せない……というイメージがあります。

ですので、「ガラスペン体験会」で、初めてガラスペンを使用してみました!

タッチは想像していたより柔らかく、滑らかな書き心地で書き進めることができました。楽しくなってきて、自分の名前やライオンの絵を描いていると、スタッフさんから、色を変化させる楽しみ方をレクチャーしていただきました!

インクが乾く前に、ちょん、とインクを重ねると、名前の一部が緑に! なぞって書いたのではなく、インクを重ねることで文字の一部だけが変化するのです。

さらに、黄色をつけたままオレンジ色をつけ、書き進めると、元の色に戻っていくように、グラデーションができていきます。

吹き出しのぐるぐるの色が、赤→濃いめのオレンジ→オレンジ→黄色と変化していっているのがわかるでしょうか? 繊細な色の変化を表現できるガラスペン、なんて美しいのでしょう!

同じ「まひろ」という名前のインクなのに、書く紙を変えると色も変わってしまった!

他にも既存のインクの試し書きができたり、紙によって色が変わるインクを体験できたりと、ガラスペン初心者だけでなく、中級〜上級者にとっても楽しいワークショップ会場となっていました。

ほかにも〈パイロット〉による非売品・パイロット製スケルトン万年筆を自分で組み立ててみるワークショップ『万年筆をつくろう』には、多くの大人で賑わい……。

〈ヤマト〉が実施したステンドグラスのようなオーナメントが手軽に作れるキット『グラスデコ』ワークショップや、〈EDISON Toy〉の立体ペーパークラフト『コンタモ』で、紙を貼って重ねて恐竜をつくるワークショップなどでは子どもたちで賑わい……。

老若男女関係なく賑わいをみせるワークショップ会場でした!

ちなみに、八戸市はちょうど7月26日(金)の午後から夏休みがスタート! 夏休みの工作にぴったりなイベントでした。参加した子どもたちは、開始早々宿題をひとつクリアできたのではないでしょうか。

バージョンアップ その3。
ねぶたるみさんのパフォーマンスステージ!

今年新たな取り組みとして実施されたのが、パフォーマンスステージ! 特別ゲストとしてねぶたるみさんをお呼びして、イリュージョンパフォーマンスが行われました。

ねぶたるみさんは、昨年4月から東京で活動を始めた津軽弁を話すマジシャン。ハネト衣装を着て、主にSNSでショート動画などを投稿しています。Instagramのフォロワー数は、なんと現在、4万5千人を超え! 大人気インスタグラマーでもあります。

パフォーマンスの様子。今回は特別に許可を得て撮影しています。

ちぎったはずの新聞紙が元通り。繋がらないはずの5つのリングがひとつに。紙から出てきたねぶたの山車は、真っ白からカラフルに。るみさんは見ていないはずのトランプのカードがイラストで登場!?

マジックを見る機会はなかなかありませんから、目の前で起こる数々のイリュージョンに、感嘆の声と拍手が鳴り止まない素晴らしいステージでした!

小学生向けのマジック道具制作ワークショップや、チェキ会も開催され、平日の昼間だというのに大盛り上がり! ねぶたるみさん、ぜひ次回も来てけろ!

バージョンアップ その4。
ここでしか買えない文具! 
この日が販売初日の文具が勢揃い!

昨年に引き続き、20社以上の文具メーカーがそろう『KANEIRI文具博』! 今年もここでしか買えない文具や、八戸市ではなかなか出合うことのできない文具が目白押しでした!

こちらの透明感あふれるキューブは、〈キングジム〉が運営する文房具ブランド〈HITOTOKI〉の「氷印」。すべてのパーツが透明な素材でつくられたスタンプです。

透明なので、押す場所を目視で確認でき、ずれる心配なくスタンプを押すことができます。また、同じスタンプの色を変えて、少しずらして押す「重ね押し」のずらし具合も調整しやすく、繊細なデコレーションも簡単に! 創作意欲爆上がりスタンプです。

透明だと汚れ具合やインクの付き具合もわかりやすいので、お手入れも簡単にできますね。「氷印」という名前なだけあって、夏にぴったり!

こちらは〈サンスター文具〉の「ウカンムリクリップ」。このクリップは漢字の部首のひとつ、「ウ冠」の形をしているため、背表紙を挟むことがなく分厚い分厚い参考書や楽譜、レシピ本などを留めておくことができます。また、2点で挟むため、真ん中の文字が隠れることがなく、見やすくて使い勝手が最高なのです! 全国的に大人気の「ウカンムリクリップ」は、現在どの店舗でも品薄で手に入らない状況が続いているのだそう! それを『KANEIRI文具博』のためにこんなに持ってきてくださいました(涙)。

さらに「万能分別はさみ」も用意! 1人8役なうえに、ハサミ自身も分別して捨てることができるという代物。〈サンスター文具〉の社員さん自らがプレゼンしてくださいました。

熱い社員さんから熱い商品紹介が聞けることも『KANEIRI文具博』の魅力のひとつです。

〈三菱鉛筆〉からは「JETSTREAM」シリーズの最新作。

ほかにも、各店の最新作シリーズが陳列しており、従来の製品との性能や素材の違いについて知ることができました。特に、製造における環境への配慮は年々関心が高まっているようで、去年と比べ、地球にやさしい素材でできた文房具が増えているように感じました。

ペンやハサミだけでなく、マスキングテープやレターセット、キーホルダーや筆箱といった雑貨も盛りだくさん! お気に入りの一点が、必ずここにあるはず。

そして今回は、『KANEIRI文具博』オリジナルグッズも用意!

こちらは〈マルマン〉の大人気商品、カラフルな表紙と多彩な使い方で人気、紙肌がよく出る厚みで、プロからアマチュアまで幅広く愛用されている「アートスパイラル」シリーズと『KANEIRI文具博』がコラボした、KANEIRI文具博初のオリジナルグッズ。

色は全部で4色展開。スケッチ散歩にちょうど良いサイズです。
次回もまた、オリジナルグッズが出ることを期待しています!

バージョンアップした『KANEIRI文具博』。
今年も大盛況でフィニッシュ!

昨年のレポートでもお伝えしたと思うのですが、魅力が溢れすぎていて、限られた文字数のなかですべてをお伝えするのは不可能です。 そう、文字数の関係で!

今年も大盛況だった『KANEIRI文具博』でしたから、きっとまた開催してくれるはず!

今年の『KANEIRI文具博』を存分に楽しんだみなさんも、残念ながら足を運ぶことができなかったみなさんも、ぜひ次回の『KANEIRI文具博』をお楽しみに!

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海猫ふれんず

八戸市出身の女性3人による情報発信ユニット。八戸圏域へのUIJターンを目的とし、オンラインイベントの開催や八戸市の市民活動奨励金制度を活用したワークショップなどを開催。