みなさんこんにちは! 〈海猫ふれんず〉の小田桐です。
本日は『KANEIRI文具博』に遊びに来ています。

ここだよ〜〜〜!

主催である青森県八戸市の〈金入〉は、創業以来、最新で良質な商品情報を取引先へ提供するために『カネイリフェア』を開催してきました。近年では、ビジネスマンだけではなく、家族連れにも楽しんでもらえるイベントとするために『仕事とぶんぐ博 カネイリフェア』として開催しており、2019年にはフェア開催55年を迎えました。

4年ぶりにリニューアルを果たした新たな『KANEIRI文具博』では、全21社の文具メーカーが出店し、たくさんのお客さんで大賑わい!

それもそのはず。『KANEIRI文具博』には、最新の文具から珍しい文具まで幅広く取り揃えられており、そんなイベント会場を見て歩くだけでも、とっても楽しい。

こちらは消しゴムでおなじみの〈トンボ鉛筆〉のブース。本イベントでは、〈トンボ鉛筆〉のブランド「MONO」の限定色が並んでいました。普段は店頭に並ばないというダスティーカラーの「MONO」は、少しくすんだ色合いが“大人シンプル”を引き出す、魅力的なアイテムです。

文具といえば、ノートやファイルもよく使う文具のひとつですよね。兵庫県芦屋市で活動するステーショナリー&雑貨メーカー〈リュリュ〉の新商品「空時間 一瞬」も本イベントに登場! 写真家の花澤杏華(はなざわ きょうか)さんがフィルムカメラでとらえた、かけがえのない“一瞬”が文具になりました。

香港発の活版印刷ブランド〈DITTO DITTO〉も初出店! 上の写真は香港の人気スポットをモチーフにした「和紙テープ」。ほかにも、レターセットやポストカードが並んでいました。

日本のメーカーだけじゃないなんて、もはやグローバルイベント!?

こちらは推しのグッズを整理・収納できるアイテム。〈LIHIT.LAB〉が提供する「推し活をもっと楽しく!」がコンセプトの推し活応援シリーズ「ミファ」のひとつです。

「こうやって広げてな、推し活を楽しめんねん。外側は普通のファイルやから、ほかの人にバレることもないしな! 会社でもこっそり開いたらええねん!」と〈LIHIT.LAB〉の社員さん。

こうしてメーカーさんから直接、商品の魅力を聞くことができるのも『KANEIRI文具博』のお楽しみポイントのひとつですね!

そこで突然……。

カランカランカラン!!!!

な、なんの音!?
音のする方へ駆け寄ると、どうやら〈ゼブラ〉ブースで何かあった模様!

〈ゼブラ〉といえば、さらさらとした書き心地が特長のボールペンシリーズ「サラサクリップ」シリーズ。

〈ゼブラ〉ブースでは、『KANEIRI文具博』限定の特別企画として、商品をお買い上げのお客さんを対象にくじ引きを実施していました! そこでなんと一等賞が出たのだそう!!

一等賞の景品は、油性マジックペンでおなじみ「マッキー」のクッション!!

大きくて、もちもちしていてかわいい! 欲しい!!

私もくじ引きに挑戦しましたが、二等賞のマッキー軍手と三等賞のマッキークリアファイルが当たりました! 一等賞は出ませんでしたが、すごい確率(笑)!

こんな特別企画があるのも『KANEIRI文具博』ならではですね!

レトロかわいい雑貨もありました。餃子推しとしては手に取らざるを得ない。

ぱっと見て回っただけでもこのボリューム感! なんて楽しいの『KANEIRI文具博』!!

ほかにも、スタンプやシール、雑貨、おもちゃなどがずらりと並んでいましたが、ここからは私が気になったアイテムを紹介していきたいと思います!

自分の字から性格診断!?
〈パイロット〉の「シナジーチップAI筆圧診断」。

最初に紹介するのは、疲れにくいペンの定番として大人気「ドクターグリップ」シリーズの〈パイロット〉。ぼんやりブースを眺めていると、目に入ってきたのはこちらのポップ。

「じぶんの字がキライな人のための文具店」?

もはや文字を「書く」ことよりも「打つ」ことの方が多くなってきた昨今、デジタルネイティブなZ世代の半数が「自分の字が嫌い」と回答しているのだそう(パイロット独自調べ)。Z世代ではなくても、自分の字を嫌いだと感じている人は多いのではないでしょうか?

しかし、あなたの文字はあなたの個性。きれいでなくても「自分らしい字」であれば、それが一番良いのではないかと思います。そんな自信を持たせてくれるのが、〈パイロット〉のシナジーチップ搭載文具

シナジーチップとは、従来の2種類のペン先の長所を併せ持つ、これまでにない書き味を実現した「ペン先」のこと。シナジーチップ搭載文具は、書き心地がなめらかで、私の強い筆圧にも耐えてくれる非常に優秀な文具です。

〈パイロット〉のブースでは、このシナジーチップ搭載文具を用いて、その筆跡の特徴から書き手の性格を診断する「シナジーチップAI筆圧診断」が行われていました! めちゃくちゃ気になる!!

専用紙に「岡」と「東」という字を書いてスマートフォンで撮影します。

専用のサイトを開き、写真をアップロード。さらに好きな色を選択すると、筆跡診断が始まります。どんな結果が出てくるのか、わくわく……!

スマホ「どんな困難にぶつかっても、粘り強くやり遂げられる人です。」

お、おお……! 当たっている気がする!!
下にスクロールしていくと、それぞれの文字の特徴と性格の解説を読むことができます。リンクを保存しておけば、あとから読み返すこともできますよ。

自分の内面がにじみ出ていると思うと、自分の字がなんだか愛しくなりますね。

ちなみに〈パイロット〉のブースでは「ドクターグリップ選手権」が開催されていました。その場で書き比べて、自分の推しドクターに投票可能。

大学受験時代、これでもかというほどお世話になったドクターグリップ……。「私の手首が無事なのは、君のおかげだよ!」という思いを込めて、私も清き一票を投じてきました!

国歌斉唱する地球儀!

「タッチミー」で楽しく学習。

次に紹介するのは、〈レイメイ藤井〉の「しゃべる国旗付地球儀シリーズ」。もともと直径25cmサイズの地球儀が販売されていましたが、そこからさらにコンパクトになった直径約20cmの新商品「タッチミー」が新登場!

従来のシリーズとの大きな違いのひとつが、台座から離して持ち上げられること! 地球儀に触りながら、立体的に世界の地理をとらえることができるのが魅力的だと思いました。

付属のタッチペンで国・国旗をタッチすると、その国の国名や首都名、人口や面積、国旗の由来まで音声で教えてくれます。

個人的に気に入ったのは国歌モード。国歌モードで国・国旗をタッチすると、なんと地球儀が元気よくその国の国歌を歌い出すのです! しかもオーケストラ演奏で約1分間! 凝りすぎ(笑)!

他国の国歌に触れる機会はそうそうありませんから、身近に歌ってくれる存在がいるとありがたいですし(?)、国ごとの違いなども学ぶこともできるので、自然とグローバル人材へと成長していくことができそうです。私が子どもの頃に欲しかった!

さらに「タッチミー」最大の特長として「しゃべる国旗カルタ」が100枚付属されています。カルタモードにすると、国の特徴を紹介している読み句が読み上げられ、国旗カルタゲームで遊びながら国名や国旗、特徴を学ぶことができます。読み句は毎回ランダムに読み上げられるため、順番を覚えて飽きてしまう心配もいりません。

現代の子どもたちは、学校教育の必修科目の変化に見てとれる通り、世界を視野にいれることが当たり前の時代を生きています。もちろん、勉強する子どもたちも大変だと思いますが、もしかしたら親世代のほうが、世界に対する苦手意識は強いのかもしれません。

話して、歌って、カルタの読み句の読み上げまでしてくれる新感覚地球儀「タッチミー」。親子で、家族で、楽しく世界の国々について学んでみてはいかがでしょうか。

見ているだけじゃ物足りない!
文具の楽しさを体験してみた!

見て、聞いて、買って楽しい『KANEIRI文具博』ですが、やはり、せっかくならば、実際に文具の楽しさを体験したい!

いざゆかん、体験ワークショップ!

立ち寄ったのは、マスキングテープ「mt」シリーズで有名な〈カモ井加工紙〉のブース。こちらのブースでは、「ポップうちぬきノート」ワークショップを開催していました。「mt」シリーズのマスキングテープをふんだんに使って、世界にひとつだけのオリジナルノートをつくることができます(1回550円)。

大人から子どもまで、親子や友達同士など、さまざまな世代のマスキングテープファンが集まり、ノート作りを楽しんでいました。イベントの途中で、オリジナルノートが完売してしまうほど、ワークショップは大賑わい!

花形に打ち抜き加工された表紙の次のページには、透明なフィルムのページが。そこにマスキングテープを貼ることで、花のアレンジをしていける仕様になっています。

ブースにいた女の子に完成したノートを見せてもらいました。花や葉っぱがカラフルで、柄付きのマスキングテープがとってもキュート! 世界でたったひとつだけ、あなただけのノート。大切に使ってくださいね。

花や葉っぱがカラフルで、柄付きのマスキングテープがとってもキュート! 世界でたったひとつだけ、あなただけのノート。大切に使ってくださいね。

シーリングスタンプ体験で
新たな趣味との邂逅!?

〈WOODPEPE〉のシーリングスタンプのワークショップにも参加してきました! なんと東北初開催!

シーリングスタンプは、古くから手紙を封かんする目的で使われてきました。当時は差出人の身元を証明する役割もあったため、差出人やその家系を表す紋章などを柄にして刻まれていることが多かったようです。確かに映画などで、封筒のシーリングスタンプを見て「この紋章は……!」と言っている人を見たことがある気がします。

そんなシーリングスタンプは、そのアンティークなデザインやおしゃれさで近年、再び注目を集めているのです。シーリングスタンプをつくるのは初体験の筆者。とっても楽しみです。

まずはシーリングスタンプのスタンプヘッドを選びます。ヘッドの柄や大きさによって、シーリングワックスの個数が決まっています。私が選んだヘッドでは、シーリングワックスは6つまで選べました。

選んだワックスを専用のスプーンに入れて、スプーンスタンド(加熱炉)の上に置きます。スプーンスタンドの中には、火のついた加熱キャンドルが置いてあり、熱でワックスを溶かしていきます。

ワックスが溶けてきたら、ワックスが均一に混ざるように、専用のマドラーで混ぜます。なんだか幻想的で、映画の世界に入り込んだみたい。

完全に溶けたらシリコンマットの上にとろ〜り。冷めないうちに上からスタンプを押します。

あとはワックスが冷めるのを待ってから、ヘッドを外すだけ。ちなみに使用したスプーンは、熱いうちだったらキッチンペーパーなどでひと拭きするだけでワックスがさっと取れてしまいます。お手入れも簡単で気軽に楽しめそう。

そうこうしているうちにワックスが冷めました。さぁ、ヘッドを外していきますよ!!

ワ、ワワ〜〜〜! かわいい〜〜〜!! 色や柄もさることながら、ワックスのちょっとぷっくらした感じがかわいい!!

ワックスの色合いも、溶かす前の状態とほとんど変わることがないので、完成イメージを作りやすそうだと感じました。今回は淡い色を選びましたが、選ぶ色によっては印象が変わりそうです。

手紙や贈り物に貼ることで特別感を演出するとともに、その人らしさが表現できるシーリングスタンプ。

ここで燃え上がるのは私のヲタク魂。一度完成系がわかったからこそ、もっとこうしたい、こんな色を使いたい、と工夫したい欲が止まりません! これは、沼だ……!

使用したこちらのシーリングスタンプセット。なんと『KANEIRI文具博』で一式、購入可能でした!

新たな趣味の扉、開けちゃう……ってコト!?

思いもよらない出合いがある、それが『KANEIRI文具博』。控えめに言って最高!

盛りだくさんの『KANEIRI文具博』。
大盛況で終幕!

本当にまだまだ紹介しきれないほど、たくさんの魅力あふれるアイテムがそろっていたのですが、文字数の関係で割愛させていただきます。そう、文字数の関係で(血まなこ)!

〈金入〉の金入靖佳さんと記念撮影。

未知の文具と出合える『KANEIRI文具博』。ひとくくりに「文具」と言っても、その種類はさまざまです。ですが、どの「文具」も私たちの生活に欠かせない、大切な役割を果たすアイテムたち。そんなアイテムたちがどんなふうに作られているのか、メーカーさんから直接話を聞くことで、企業の思いや努力などもより深く知ることができました。深く知ること、それはひとつの愛のかたちだと思います。これからを共にする文具を探すには、最適なイベントだったのではないでしょうか?

〈金入〉さん、また来年も開いてくださいね! 楽しみに待ってます(笑)!

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海猫ふれんず

八戸市出身の女性3人による情報発信ユニット。八戸圏域へのUJIターンを目的とし、オンラインイベントの開催や八戸市の市民活動奨励金制度を活用したワークショップなどを開催。