こんにちは! 〈海猫ふれんず〉の小田桐です。偏愛オフィスカタログ第2弾で紹介するのは、このプリンター。

〈理想科学工業〉の高速カラープリンター『オルフィス』! 

「世界に類のないものを創る」
〈理想科学工業〉のあゆみ。

1946年創業の〈理想科学工業〉は、「世界に類のないものを創る」を開発ポリシーとし、ペーパーコミュニケーション分野での、独自の製品・サービスを提供する開発型企業です。創業者である羽山昇(はやま のぼる)氏は陸軍士官学校の58期生でしたが、まもなく終戦を迎え復員。もともと教員を目指していたこともあり、教育に携わる事業として学校のテキストを印刷する会社を始めたそうです。

当初の社名は〈理想社〉。終戦後、焼け野原になった東京を見た羽山氏が「日本がどうなってしまうかわからない。だからこそ人は理想を失ってはいけない。どんな時でも理想を貫いていこう。」という思いを込めて名付けました。

印刷業を開始した当初は、海外製のインクを輸入していましたが、そのインクを取りに行く道中、羽山氏は事故に遭ってしまいます。その事故をきっかけに、輸入品に頼ってはいけないと決意した羽山氏。1年半にわたって試行錯誤を繰り返し、国産初のエマルジョンインク『RISOインク』の開発に成功しました。これが〈理想科学工業〉の印刷機材メーカーへの第一歩となったのです。

1977年には、国民的ヒットとなった『プリントゴッコ』の販売をスタート。

1977年 発売当時の『ブリントゴッコ B6』
(理想科学工業 公式サイト https://www.riso.co.jp/learn/risoart/lp/printgocco/index.html より)

当時の印刷といえば、孔版印刷という手法が用いられていました。孔版印刷とは、スクリーン状の版に印刷したい文章やイラストなどに合わせて、細かな孔(あな)を開けていき、その孔からインクを押し出して印刷をする手法です。

この仕組みを利用した『プリントゴッコ』は、現在のようにパソコンやプリンターが普及していなかった当時、“家庭でプリントする”ことができる画期的な商品でした。

その後、孔版印刷機『リソグラフ』シリーズを開発。当時、孔版印刷をする場合、一枚一枚インクをのせる必要があり、手や服が汚れることが当たり前でした。ですから、自動ですべてが完結する『リソグラフ』は、学校、行政、民間すべての現場にとって大喜びのツールとしてむかえられました。

また1990年代に入ると、カラープリントが求められるようになってきました。しかし、当時のカラープリントは1枚50円の世界。高くてなかなかカラープリントできないという現場の需要に応えるべく、2003年に登場したのが高速カラープリンター『オルフィス』シリーズです。

〈理想科学工業〉の2本柱といっても過言ではない『リソグラフ』と『オルフィス』。現在は世界190以上の国や地域で利用されています。

今回は、高速カラープリンター『オルフィス』をこよなく愛するふたりに、その魅力を語ってもらおうと思います。

語ってもらおうか。
高速カラープリンター『オルフィスGL』の性能とやらを!

〈金入〉営業部の金入康二さん(左)と、〈理想科学工業〉の有賀達也さん(右)。

ーーではここからは、〈金入〉営業部の金入康二(かねいり やすじ)さんと、〈理想科学工業〉の有賀達也(あるが たつや)さんに、『オルフィスGL』について思う存分語っていただきたいと思います。

有賀達也(以下、有賀):よろしくお願いします!

金入康二(以下、康二):よろしくお願いします。さっそくですが、『オルフィスGL』は、ずれないんですよ。

ーーずれない!? どういうことでしょうか?

康二:これはデモンストレーションで見たのですが……。まず、4mmくらいの幅に文字が入るような原稿を印刷していたんです。印刷したその用紙を、もう一度『オルフィスGL』に戻したかと思うと、また同じ原稿を印刷していて。「何してるんだろう?」と思っていたのですが、出てきた印刷物を見てびっくり! さっきの印刷物とまったく同じものが出てきたんです。パソコンでいう太字にしたみたいな感じで。つまり、それくらい印刷位置がずれないんです。

有賀:『オルフィスGL』には、非常に精度の高いセンサーが搭載されています。このセンサーが、ベルトの回転速度や用紙の有無、重なりなどを細かく検知して、用紙が正常に搬送されているかを確認しているので、いつも同じ位置に印刷することが可能なんです。

ーーずれないすごさはわかりました! でも、ぶっちゃけ……、ちょっとくらいずれてもよくないですか?

康二:小田桐さん、世の中にはずれてはいけないものがあるんです。

ーーず、ずれてはいけないもの……(ごくり)。

康二:例えば、健康診断の検査結果。誰かの情報が一段ずれていれば、検査結果がまったく違うものになりますから、大変なことになりますよね。他にも、自治体からの請求書、運送会社の専用伝票など、あらかじめ枠が書かれた用紙に印刷するものもあると思います。そういうものほど、ずれてはいけないんです。

『オルフィスGL』で印刷された市民税徴収票の印刷サンプル。

ーーなるほど。確かに、督促状や請求書がちょっと右に寄っていたりしたら、緊張感が薄れてしまいますね(笑)。

有賀:さらに用紙の位置ずれがないだけでなく、高速で用紙搬送することができるんです。

康二:『オルフィスGL』の速さは尋常じゃないですよ。お客さんに見せたときの歓声の上がり方がすごいですもん。

有賀:『オルフィス』シリーズの上位機種は2003年の発表時から19年間世界最速*1をキープしていますから。世界で一番速いインクジェットカラープリンターです!

ーー“世界最速*1”といいますが、どれくらいすごいんですか?

有賀:『オルフィスGL』は、1分間で約165枚*1のカラープリントができます! 一般的な事務用カラープリンター(40枚/分)では、A4用紙で片面カラーを1,000枚印刷するのに約25分ほどかかりますが、オルフィスは約6分。つまり、印刷にかかる時間を約4分の1に軽減できるということです!

康二:印刷待ちという無駄な残業がなくなって、従業員のモチベーションや生産性アップ間違いなしです。

有賀:精密な用紙搬送機構と制御により、正確かつ高速な用紙搬送を実現しています。今まで改良を重ねて世界最速*1を更新してきましたが、これ以上速くすると、今後は重力との戦いになってきてしまいますね(笑)。

ーーもはや自然界と戦いに! しかし、そんなに速いと、どうしてもインクがはみ出したり、伸びたりするんじゃないですか〜?

康二:そう思うじゃないですか。はみ出さないし、伸びません。

有賀:印字ヘッドと用紙の間が1.5mmありますが、その間を時速約30kmでインク滴を着弾する高度な技術が採用されています。吹き付けるというよりは、発射してるという感覚に近いかもしれませんね。そんななかで、23μというすごく少ない量を吐き出しながら、色味を調整しています。また、油性顔料インクなのですぐに乾き、他の用紙にうつることもない。乾かす工程も不要です。

ーーそれってもはや湿っていないのでは?

康二:「湿っていない」、いい言葉ですね。『オルフィス』はインクジェットプリンターですが、家庭用のインクジェットプリンターで印刷すると、紙がふにゃふにゃと柔らかくなっていることはないですか?

ーーよくあります! 家のプリンターでやると、ふにゃふにゃで、どうしても紙が波打ってしまうんですよね。

有賀:『オルフィス』のインクは、当社独自の油性顔料インクを使用しているので、用紙に波打ちやカールが起こりやすい水性インクと異なり、用紙が波打ったように変形することなく、真っ平らなままで出てくるんです。

康二:せっかくきれいにまとめた資料やチラシが、ふにゃふにゃだと悲しくなりますからね。

ーーオルフィスのすごさはわかりました! でもそんなに速く、きれいに印刷ができるとなると、プリント代はお高いんでしょう?

有賀:ふふふ、『オルフィスGL』のコスパを侮らないでくださいよ。一般的な事務用プリンターのモノクロ印刷は1枚1〜3円程度、カラー印刷は10〜12円程度かかるといわれていますが、『オルフィスGL』では、A4片面モノクロ印刷は0.50円*2、A4片面カラー印刷で1枚1.44円*2です!

康二:例えば、A4片面カラー印刷を3,000枚したとすると、一般的な事務用カラープリンターでは、1枚10円として、30,000円ほどの経費がかかりますが、『オルフィスGL』では4,320円で済みます。その差額は25,680円、つまり約85%も経費を削減できるんです。素晴らしくないですか?

ーーや、安い……! いやいや、印刷のコストを下げることができても、そんなに速く動くマシンなら、電気をたくさん使っているんですよね!

有賀:旧シリーズではありますがオルフィスEX』シリーズでは、平成25(2013)年度には省エネ大賞を受賞しているくらい、少ない電力で稼働することが可能です。

康二:インクジェット方式の『オルフィス』シリーズは熱を生み出さず、インクを発射しているだけなので、コピー機のようにヒーターで熱定着するトナー方式と比べると消費電力が少なく済んでいるんですね。

有賀:蓄電器でも稼働可能なので、災害時など、オンラインでの情報拡散が難しい場合に役に立てると思います。

康二:高速で大量プリント業務もなんなくこなせるため、耐久性にも優れていて安心です。

有賀:壊れてしまっても、必要な部分のみ交換できます。一般的な事務用プリンターではユニットで交換することがほとんどで、交換が必要でない部品も取り替えてしまう場合も多いです。でも、『オルフィス』シリーズでは単品部品交換もできるので、無駄な廃棄物を産まないメンテナンスが可能になっており、環境にも配慮された製品なんです。

ーー怒涛の応酬……速くて、安くて、環境にも配慮されている……ですって!? 非の打ち所がないプリンターですね。

有賀:ほかにもオプションで、紙折、製本・小冊子作成、封入・封かん、ステープル止めまでやってくれる後処理機能も搭載可能です!

ーーステープル止めまで!? はっ、もしかして、私が前職で使っていたステープル止めができるプリンターは、『オルフィスGL』だったのでは!?

有賀:その会社、卸してましたよ! 僕、行ってましたもん!

ーーうわー! すっごく助かっていました!! 参加者が100名以上いる研修で1人20〜30枚程度ある小冊子プリントも、あっという間にやっていただいて……(涙)。 その節はどうもありがとうございました。

有賀:いえいえ、こちらこそありがとうございました!(笑)

オルフィスGLシリーズ特長

(理想科学工業 RISO Channel/YouTubeより)

世界最速*1の優秀すぎるカラープリンター『オルフィスGL』。その魅力が十分伝わってくる対談でした! 後編では、〈理想科学工業〉が実施している製品メンテナンスの大会と『オルフィスGL』が変える現場の働き方について取り上げていきます!

*1 オルフィスGL9730プレミアム/GL9730/GL9731の場合。A4普通紙横送り、標準設定連続プリント、GDフェイスダウン排紙トレイ使用時。オフィス用カラープリンターにおいて世界最速(データ・サプライ調べ:2022年8月現在)。

*2 A4普通紙片面、RISO GLインク F使用時。カラーは解像度300dpi、測定画像にISO/IEC24712に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711にならい、理想科学工業独自の測定方法によって算出。モノクロは解像度600dpi、測定画像にISO/IEC19752に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711にならい、理想科学工業独自の測定方法によって算出。用紙代別。

*  掲載されている所属・役職名・製品の仕様、価格などは2023年2月現在のものです。

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理想科学工業株式会社

本社/東京都港区芝五丁目34番7号 田町センタービル

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海猫ふれんず

八戸市出身の女性3人による情報発信ユニット。八戸圏域へのUJIターンを目的とし、オンラインイベントの開催や八戸市の市民活動奨励金制度を活用したワークショップなどを開催。