地元のリサイクルショップはアートの引き出し
僕が主催している現代芸術教室アートイズでは、こどもたちといっしょにたくさんの作品をつくります。教室は、もう200回をこえているけれど、ナニをつくるか決めるのに困ったことはありません。そして、いつも、モノに出会ってナニをつくるか決めるのが、僕のやり方。
外に出かけることが好きですし、出かけた場所に付随したワークショップを考えるのが好きなんです。山にも海にもよく行きます。どこに丸い石があるかとか、とっても詳しいです。
アートイズのアイディアがよく生まれる場所は「地元のリサイクルショップ」。全国チェーンの有名なお店ではなくて、ご近所にむかしからあるリサイクルショップです。そんなお店の品揃えには地域性が色こくでます。工芸品があったり、青森だったら、りんご畑やさくらんぼ畑の道具があったり。
今回紹介するのは、 古いりんご箱に入った古い蚊帳!
なぜか、セットで売られていました(笑)。りんご農家さんが使っていた蚊帳だったのでしょうか。
この蚊帳は、2021年11月に行われた「ヒロサキアーツポリネーション」のワークショップで大活躍。こどもたちとつくった作品は、会期中ギャラリーに展示されました。
PROFILE
佐貫巧(さぬきたくみ)
静岡県静岡市生まれ、2013年に青森県八戸市へ移住。2018年からは、青森県おいらせ町に住まいを移す。アーティスト、八戸学院大学短期大学部幼児保育学科 准教授、現代芸術教室「アートイズ」主催。
2014年に開講した「アートイズ」では、八戸市美術館や十和田市現代美術館の教育普及プログラムに関わる。現代アート展「インシデンツ」を企画運営し、アーティストとして国内を中心に多数展覧会に参加。
趣味は「あお(青・碧・蒼)いもの」集め。好きな食べものは、シーチキン・ザーサイ・ティラミス。