第2店舗目! 〈BUNGUU 仙台上杉店〉登場!!
2025年10月8日、宮城県仙台市の中心部に新たな複合商業施設〈イオンモール仙台上杉〉が誕生しました。「あたらしい街ナカぐらし」をコンセプトに、新たな出会いや体験を創出する“街のにぎわい拠点”を目指しています。
4階のフロアには、仙台市をホームとするスポーツチームのパブリックビューイングをはじめ、音楽コンテンツを迫力ある映像・音響・照明で楽しめる、エンタメと食が融合した新しいスタイルのフードコート「グルメアリーナ」、さらに、天井高約8mの開放的で採光と緑にあふれた屋内外一体型の芝生広場「KAMISUGI ONE PARK」など、天候や季節を問わず遊んでくつろげる、多彩なエリアが広がっています。

そんなにぎやかなフロアの一角に広がるのが、〈未来屋書店仙台上杉店〉です。本と人、日常と発見が出合う──街ナカでの暮らしに彩りを添える、新しい“書店体験”を届けています。

店内には、子どもたちに学びや読書の楽しさを伝える、仙台駅周辺エリア最大級の児童書コーナー「みらいやの森」も登場。名取店でも好評を博したこのエリアが、ここ仙台上杉でも広がりを見せています。

そして未来屋書店とカネイリが再び手を取り合い、〈BUNGUU〉の2店舗目が登場!
知的好奇心をくすぐる本と、創造力を刺激する個性豊かな文具が並ぶこの空間は、きっとあなたの“好き”と出合える場所になるはずです。それでは、オープン直後の〈BUNGUU仙台上杉店〉の様子をご覧ください!








「文具に愛を」から始まった挑戦。
カネイリと未来屋書店が描く“本と文具”の未来。

1990年代には全国に約2万6000店あった文具店は、2021年には約6000店を下回るまでに減少しました。かつてはどの街にも当たり前のようにあった“街の文房具屋さん”の姿は、いまや少しずつ消えつつあります。そんな時代の流れに逆らうように、〈BUNGUU〉という新たな文具店を立ち上げた理由を、金入健雄社長に聞いてみました。
「文具屋という存在の価値を高めていきたいと考えています」
この想いの原点には、大学に入学して最初に受けた経営学の授業で耳にした、忘れられない一言がありました。
「教授が“これから5年でつぶれる職種を教えてあげよう。文房具屋、本屋、おもちゃ屋だ”と言ったんです。家業である文房具屋と本屋の両方が当てはまっていて、これは何か手を打たないと、と思ったのをよく覚えています」
この危機感こそが、〈カネイリ〉が15年にわたって続けてきた挑戦の原点でした。以来、同社は〈KANEIRI Museum Shop〉や〈KANEIRI Museum Shop 6〉などを通じて、東北のクラフトやデザイン雑貨、カルチャー系の書籍を掛け合わせた独自の売り場づくりを実践。商材同士を掛け合わせることで新しい価値や楽しさを提案する試みを重ねてきました。そして今回の〈BUNGUU〉は、そうした15年の思考と試行の積み重ねを土台にしつつ、あえて“原点回帰”として文具と真っ向から向き合う、新たな挑戦です。
「ミュージアムショップと名乗らなくても、文具の専門店として、文具を“主役”にできる道がある。やっとそれを見つけられた気がしています。そのスタートが、書籍との掛け合わせで面白い仕掛けを詰め込んだ〈BUNGUU〉なんです」

ショッピングモールの中で、文具店はどうしても“サブ的な存在”として扱われがち。メインの商品として堂々と取り上げられることは少ないという現実があります。そうしたなか、〈カネイリ〉は「文具に愛を」をテーマに掲げ、文具専門店のあり方を問い直してきました。その過程で芽生えたのが、「日本の商業のど真ん中で、文具や雑貨の可能性を試したい」という想いです。
「文具だけでは限界がある。けれど、“本”と組み合わせることで、もっと豊かな世界を提案できるかもしれない」――そして、新たな展開の起点となったのが、〈未来屋書店〉との出合いでした。

こうして始まったのが、〈未来屋書店〉と〈カネイリ〉による共同プロジェクトです。2025年、〈イオンモール名取〉の大規模リニューアルを契機に協業が本格始動。〈BUNGUU名取店〉がオープンし、同時に〈未来屋書店名取店〉も新たな姿へと生まれ変わりました。
この取り組みは、単なる売り場づくりにとどまりません。両店舗は、日本の書店の中でも先進的な設備や仕組みを取り入れた挑戦的な空間です。停滞しつつある日本の読書文化や書店のあり方に再び活気を取り戻し、一人でも多くの人に本と文具を手に取ってもらいたいという想いが込められています。
2025年6月20日、〈BUNGUU名取店〉のオープン当日には、〈未来屋書店〉と〈カネイリ〉の合同朝礼が行われました。株式会社未来屋書店代表取締役社長・平川雅隆氏は、スタッフに向けて「〈未来屋書店名取店〉は、未来屋書店が掲げる新しい経営理念を体現した店舗である」と語りました。

2025年は、〈未来屋書店〉にとって設立40周年という節目の年でもあります。「モノを売る場所」から「知識や文化に出合える場所」へ。本屋の役割が変わりゆく今、〈未来屋書店〉は、その変化を受けて「知識と文化の公器として、学びと成長のある社会をつくる」という新たな経営理念を掲げました。

〈未来屋書店名取店〉と〈BUNGUU名取店〉は、その理念をかたちにした第一歩です。名取店のリニューアルはゴールではなく、あくまで“スタート”。今後もお客様や社会のニーズに応じて柔軟にアップデートを続けることを目指しています。そのために、オープンまでに高めた熱量をスタッフ全員で共有し、密なコミュニケーションとチームワークを育むことが重要だと、平川社長は語りました。
「本屋も文具屋もなくなる」
〈BUNGUU〉に込めた15年越しの答え。
当時「5年後になくなる」と言われた本屋と文具屋。でも現実には、本屋も文具屋も完全にはなくなっていません。その理由は、“必要なもの”としての役割は終わったかもしれないけれど、“楽しいもの”としての可能性はまだ残っているからではないかと〈カネイリ〉では考えています。
1990年代のように、棚に文具を並べておけば売れる時代は終わりました。それでも文具には今も“ワクワク”がある。そこにこそ、次の時代への可能性がある。長年の思考と試行の先に生まれた〈BUNGUU〉には、これまで〈カネイリ〉が積み重ねてきた経験と確かな手応えが息づいています。

金入社長「本屋さんのついで、みたいに思われがちだけど、文具って本当は主役になれるジャンルなんです」
〈BUNGUU〉では、創造力を刺激するユニークな文具や雑貨との出合いが待っているだけでなく、これまで〈カネイリ〉が培ってきたアート・デザイン・クラフト・ローカルカルチャーなど、文化的な要素も“コレクトできる体験”として広がっています。

文具は、ただの“道具”ではありません。そこには、ひらめきが生まれる余白があり、自分の“好き”がぎゅっと詰まっていて、ときには未来をちょっとだけ動かす力だって持っています。〈BUNGUU〉は、そんな文具たちとの出合いや発見を楽しめる場所。日常の中にふと“好き”が舞い込んでくる、ささやかだけれど、心豊かな時間を届けてくれる空間です。
BUNGUU , It’s New Fancy!
みなさんもぜひ〈BUNGUU〉で、“ニューファンシー”な体験を楽しんでみませんか?